前立腺がんの検査体験

前立腺がんの検査体験

検査を迷っている方にお役に立てれば幸いです

毎年1回定期的に健康検査を受けていたが、ついでに初めてPSA検査も受けたことがある。初めての時は、1以下という全く問題がなかった。それで、数年間は受けなかった。


それでも、数年後にPSA検査を受けたら、ちょうど1に上昇していた。診察の際には、「毎年受けてください」と言われたが、上昇する度にビクビクしてても困ると思い、数年間は受けずにいた。


しかし、今年1月ごろ、数年ぶりにPSA検査を受けたところ、ちょうど4に上昇していて、「要精密検査」と記載されてしまった。


PSAが4というのは、調べてみたところ、グレーゾーンらしい。仕方なく、念のためにMRIを受けることになった。CTは受けたことがあるが、MRIは初めての経験であった。「うるさい」検査とは調べて知っていたが、それよりも、「15分ていど」の閉そく感が怖かった。もしかしたら、耐えられないかもしれないと思いながら、耐えることができた。しかし、二度と受けられる自信がなくなっていた。もう一度受けることを想像しただけで、恐ろしく感じられた。


それ上に問題な結果が告げられた。次回に診察で結果を聞くと、「影が見られたので、次のステップに進みましょう」と言われた瞬間に、「生検」の文字が頭に浮かんで、思わず「怖い」と呟いてしまった。


医師は、「このまま、ほっておいたら、もっと辛い思いをしなければいけないかもしれませんよ。それでも良いんですか?」と脅されたが、その場では、決断できず、結局は、数か月後に再度のPSA検査を受けてみることになった。


しかし、その後は、抑うつと不安が高まるばかりで、日常生活にも影響が出てきそうであった。必死になって、いろいろ調べているうちに、このままではかえって不都合だと思い、生検を受ける覚悟ができた。


ただ、生検を受ける病院と医師を丁寧に調べ、希望した医師へ紹介状を書いてもらった。


紹介先の医師には、信頼した以上は、全てを任せた。病院では幸い、期待以上に丁寧に大変多くのスタッフから入院準備の際の説明を受け、安心できた。


当日は、全身麻酔で受けられ、まったく意識のない状態で受けられた。生検後の痛みはそれほど無く、助かった。


ただ、一番の難点は、血尿が2週間以上も続いたのが気になった。あらかじめ調べておいたところ、血尿は1週間くらいで無くなると知っていたので、心配して、診察時に医師に思い切って訴えたところ、「瞬間だけ出るのであれば問題ない」と言われ、安心できた。


そして、ついに、医師から生検後の結果を、不安な気持ちで聞いた。「陰性です」であった。ただ、「念のため、半年後にPSA検査を受けて、それが問題なければ、後は毎年1回で良いでしょう」と言われ、とりあえずは胸を撫でおろした。


ただ、今後、もしPSA検査で上昇傾向が見れれたら、どうするか、不安材料は残っている。再度、MRI検査を受けたくない。むしろ、生検の方が気が楽という気持ちではある。


しかし、いずれにしても、もし、「陽性」になったら、どうするか。治療の選択肢はあるらしいが、決めるのが難しい。